20231228

年末掃除3

6年ぐらい使ってたドライヤーを買い替えた。ゴミになったドライヤーの捨て方を調べてみると、小型家電のリサイクルボックスに入れるよう推奨されてた。今年の6月に買い替えてから半年間この部屋にあったドライヤーのゴミを、今日近くの公民館まで捨てに行った。片道20分ぐらい歩いて公民館に着くと、入口入ってすぐのところにリサイクルボックスがあった。ドライヤーを投入すると、ザーっと滑る音がしてゴン!と底に落ちた。他に何も入ってなかったんじゃないかと思う。音が屋内にすごい響き渡って、気まずくてそのまま踵を返してまた20分歩いて帰った。昼過ぎ、外には冬休みの小学生とか、下校する中学生とか、働いてる車の修理屋がいた。冬の傾いた光の中、植木に花がたっぷりついてたり黄色い実がボカボカなってたりするのを道行く先々で見る。何もかも年末っぽく感じた。

一日ひたすらいろんな所を拭いた。今日一日で手荒れが悪化した。手袋はしよう。

20231224

年末掃除2

部屋の整理整頓をしていたら、絵画の公募展の募集要項を見つけた。今年、出品しようと意気込んで絵を描いたけど、あんまり出来が良くなかったのでやめたやつだ。申込書も全部記入されてて、現金書留の封筒の中に出品料がそのまま入ってた。全部用意したけど期日ギリギリになってやめたんだった。そういえばなんか、キャンバス画をたくさん描きたいと思っていたのを思い出した。来年こそはなにか出そうかな、そのためにお金を入れっぱなしにしてたんだろう。

アマゾンの段ボールに入ってる紙のパッキンが捨てられない。開くと大きめの無地の紙で、何かに使える気がして大量に取っておいてるけど、壁に貼るくらいしかしていない。いつも広報誌を折って作ってるゴミ入れの箱に出来るかもと思ってやってみたけど、折り紙するには全く向いてないようだった。

昔から持ってた気がするボロボロのポーチをひとつ捨てた。

20231222

年末掃除1

とにかく真っ黒でギトギトなやかん。大きい鍋にぶち込んで、重曹水で煮た。甘い油みたいな臭いがする。良いにおいではない。火を止めて冷めるまで浸ける。重曹水は醤油みたいになってる。油が膜になって剥がれて、ピカピカのやかんが出てきた。炭化してる部分はゴリゴリ削らないとダメで、完全には取りきれなかった。ところどころコゲが残るピカピカの半球型のやかんには自分の姿とリビングの全部が反射した。感動した。
重曹水がもったいないので五徳も煮てみたけどあまりキレイにならなかった。また後日もう一回やってみたい。
マグカップティースプーンの茶渋をメラミンスポンジで落とした。ティースプーンがやたら多くて大変。
親戚の不用品を持ち帰ったは良いものの放置されてたトースターをキレイにした。洗剤をシュッと吹き付けることはできるけど、それを何でこするのがいいかわからない。ペーパータオルではないほうがいいみたい。
兄弟が洗濯機に洗濯物を残したまま帰ってこない。昨日から。困る。

#花と暮らす 10

#花と暮らす アクリル,ガッシュ,キャンバス F30

一枚のキャンバスに向かっている間に、一つの花瓶に生けた花が開いて枯れた。その間に、パレットの使い方がだんだん効率的になった。新たに道具を増やしたり、絵の具を一本使い切ったりした。おばあちゃんが用意してくれていたお茶を、自分で淹れるようになった。おばあちゃん家の合鍵の隠し場所や、季節の変わり目に咲く花や、小学生の下校する時間帯を知った。毎日違う明るさで、違う過ごしやすさで、違うお茶菓子が出た。キャンバス上の座標ごとにその時々の記憶がある。

花の変化、制作の変化、生活の変化。生きているだけであらゆるものが、常に、別の印象を持ったものとして現れ続けている。それに目ざとく気づく時、その体験をひとつも取りこぼしたくなくて、絵を描くついでにブログを書いたりして、記録をしました。

一つの花瓶と制作の日々の記録はこれでおしまいです。「#花と暮らす」を見てくれてありがとうございました。

#花と暮らす 9

枯れた釣鐘水仙はメラメラ燃えているようで、強そうだ。茎がまだしっかりしてるから安定感がある。花のほうはそっと扱わないと崩れてしまいそうなくらいカサカサだ。この家は古いのですごく揺れやすい。家の前をトラックが通ると今にも花が落ちそうでハラハラした。

この日は雨が降っていて、アトリエの雨戸が半分閉じていた。部屋が暗くてイーゼルの向きを180°変えた。花を置く場所も変わる。なんかちょっといつもと違う感じだ。部屋干しの洗濯物の匂いが高校の時の友達の匂いと同じだった。

おばあちゃんがリンゴとロールケーキを持ってきた。すごく懐かしいお皿とフォークで、小さな頃に出してもらったおやつみたいだった。

 

ずっと自分の部屋に花を飾りたくて、おばあちゃん家のお庭の花をいくつか切らせてもらってお持ち帰りした。すごく嬉しかったけど、虫が沢山ついていてテンションが下がった。お庭に生えてるものなんだから当たり前だ。水で虫を落としてから部屋に飾った。この部屋に花があるのは当たり前のことじゃない。近くに花屋がないから花を飾れていなかったけど、こんな身近に花を手に入れる手段があったなんて考えもしなかった。来年の春はチューリップとかスズランを飾れたらいい。

#花と暮らす 8

鮮やかな紫の蕾が開くと白くなり、しぼむとまた紫になる。ほとんどシワシワになってしまったけど、まだ瑞々しい白い花が残っている。私が一つの花瓶にかまけている間にも、玄関にはおばあちゃんが庭から摘んできたニューカマーが続々と増えていく。この日も新しく蕾が沢山ついた紫蘭が飾られていた。

この部屋はおじいちゃんの勉強部屋でもあるらしく、俳句の本が沢山置いてある。おじいちゃんは俳句に凝っていて、老後に始めた趣味らしいけど、賞状を貰ったり故郷の新聞に載ったりしてるらしい。すぐ側に置いてある俳句マガジンの表紙には「モノに託す極意」とか「無益の魅力」とか、ちょっと気になる特集名が載っていて、制作の後に覗いてみた。読んでみて、制限が作る豊かな世界があるということはわかった気がする。

 

ガムを貰った。ガムは歯に良いということで、昔からおばあちゃん家に常備されている。久しぶりに食べたけど噛んでいると頭痛がしてきて苦手みたいだ。

#花と暮らす 7

めしべが膨らんでニンニクみたいな形になっていることに気づいた。花びらが枯ちると実のようになるのかな?面白いな。予期せぬ発見が嬉しかった。おばあちゃんが釣鐘水仙を見て、蕾のうちは紫だけど花が開くと白くなるのよねと言っていて、確かに…と思った。最初のほうに描いた花は鮮やかで、それに比べると今はずいぶん白くなっている。毎日のように見ていると気づきにくいけど、けっこう姿が変わっているのがわかった。しばらく水を変えてなかったので、カラカラのスズランをそっと外して花瓶の水を入れ替えた。

お昼にバタートーストとウインナーを貰った。テレビでのど自慢をやっていたので食べながら見た。老人向け番組だと思ってたけど若い人が結構参加していてアニソンとかを歌っていて意外だった。

 

アーモンドが健康にいいらしく、おばあちゃん家にはアーモンドのお菓子がたくさんある。アーモンドチョコレート、チーズアーモンド、アーモンドせんべいなど…。それにしても、ばかうけって美味しいな。